◎現場はタイ国境の町ポイペトにあるカジノホテル「グランド・ダイヤモンド・シティー・ホテル」。
2022年12月29日/カンボジア、北西部バンテイメンチェイ州、火災が発生したホテル前(Getty Images/AFP通信)

カンボジア当局は29日、北西部バンテイメンチェイ州にあるホテルで火災が発生し、少なくとも19人が死亡したと発表した。

現場はタイ国境の町ポイペトにあるカジノホテル「グランド・ダイヤモンド・シティー・ホテル」。

火災は28日の現地時間23時30分頃に発生し、数百人が宿泊していたと伝えらえている。

ソーシャルメディアで共有された動画にはホテルの上階から飛び降りる人々の姿が映っていた。

当局によると、ホテルの従業員数は約400人。多くのタイ人観光客が利用していた。

犠牲者の多くは高層階に閉じ込められた人々とみられる。

現地で支援活動に当たったボランティア団体はAFP通信の取材に対し、「多くの人が煙から逃れるために上階から飛び降りるところを見た」と語った。

地元メディアによると、29日早朝時点で火災はほぼ鎮火したという。

州政府の報道官は声明で、「これまでに19人の死亡を確認し、犠牲者はさらに増える可能性がある」と警告した。

救助隊は全焼したホテル内で捜索を続けている。

ポイペトはカンボジアとタイを結ぶ交通の要衝であり、タイ人観光客に人気の町として知られている。タイではほぼすべてのギャンブルが禁じられており、カジノで遊びたい観光客をひきつけているようだ。

ホテルはタイ国境に面しており、負傷者の多くが治療のために国境を越えてタイに送られた。地元メディアによると、バンテイメンチェイ州内の医療機関に搬送された人もいるという。

正確な負傷者数は明らかになっておらず、地元当局の発表と地元メディアの報道に差異がある。

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