◎爆発は首都プノンペンの西方に位置するコンポンスプー州郊外の軍事基地で27日午後に発生。原因は明らかになっておらず、陸軍と警察が調査している。
2024年4月28日/カンボジア、コンポンスプー州、軍事基地の爆発で死亡した兵士20人の合同葬儀(AP通信)

カンボジア南西部コンポンスプー州郊外の軍事基地で発生した爆発について、亡くなった兵士20人の合同葬儀が執り行われた。現地メディアが28日に報じた。

フン・マネット(Hun Manet)首相と国防相が葬儀を主催し、犠牲者の遺族や同僚が参列した。

爆発は首都プノンペンの西方に位置するコンポンスプー州郊外の軍事基地で27日午後に発生。原因は明らかになっておらず、陸軍と警察が調査している。

陸軍の報道官によると、基地内の4棟の建物(3棟倉庫、1棟作業施設)が全壊し、数台の軍用車両が損壊したという。

近くの集落の家屋も被害を受けた。

AP通信の取材に応じた住民は「あんなに大きな爆発音を聞いたのは初めてであり、爆音を聞いて震え上がった」と語った。

午後2時30分頃に爆音を聞いた時、私は何人かの建設労働者と一緒に家を修理していました。突然大きな音がして、家が揺れ、瓦が落ちました。幸い、ケガをした人はいませんでした...」

地元メディアは屋根が吹き飛んだ建物や、病院で治療を受ける兵士の写真・映像を公開している。負傷者の数は明らかになっていない。

国営テレビは27日、専門家の話しとして、「最近の高温で弾薬や火薬が劣化し、爆発を引き起こした可能性がある」と報じていた。

カンボジアを含む東南アジアは記録的な熱波に見舞われている。コンポンスプー州の27日の最高気温は39度であった。

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