◎フジモリ氏は1991年と1992年に「反テロリスト作戦」を指揮し、子供を含む反対派勢力25人を殺害した。
2017年11月25日/ペルー、首都リマの裁判所、フジモリ元大統領(Mariana Bazo/ロイター通信)

ペルーの憲法裁判所は5日、大統領在任中の「人道に対する罪」で服役中のフジモリ(Alberto Fujimori、85歳)元大統領を即時釈放するよう命じた。

憲法裁は昨年、市民25人を殺害した罪など禁固25年の実刑判決を受けたフジモリ氏を赦免すると発表。これはクチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)元大統領が2017年に与えた恩赦を復活させたものである。

しかし、米州人権裁判所(IACHR)はこの決定に異議を唱え、フジモリ氏の釈放を認めないようペルー政府に要請。当時のカスティジョ政権はIACHRの要請に基づき、フジモリ氏の釈放を認めなかった。

報道によると、憲法裁は刑務当局に対し、フジモリ氏を直ちに釈放するよう命じたという。

フジモリ氏は1991年と1992年に「反テロリスト作戦」を指揮し、子供を含む反対派勢力25人を殺害した。

2009年、フジモリ氏は懲役25年を言い渡された。

憲法裁は以前、南部イーカの地方裁判所にフジモリ氏の釈放を命じていたが、同裁判所は先週の判決でフジモリ氏を釈放する権限がないと主張していた。

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