◎大雨は南部リオグランデドスル州の広い範囲で4月28日から続き、1400人以上が避難を余儀なくされた。
ブラジル、リオデジャネイロ州ペトロポリス(Getty Images/AFP通信)

ブラジル南部リオグランデドスル州で大雨による被害が拡大し、この数日で少なくとも8人が死亡、21人が行方不明になっている。地元当局が1日、明らかにした。

それによると、大雨はリオグランデドスル州の広い範囲で4月28日から続き、1400人以上が避難を余儀なくされたという。

複数の河川で急激に水位が上昇し、広い範囲が冠水。洪水や地滑りが発生し、家屋や公共インフラが被害を受けた。

当局は取り残された住民を支援するため、空軍に支援を要請。ヘリコプター2機が救助活動に投入された。

被害の全容は明らかになっておらず、自治体が調査を進めている。

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、リオグランデドスル州の一部地域の24時間雨量は200ミリを超え、平年1カ月分に達した地域もあったという。

気象台は3日まで大雨が続くと予想している。

今年のエルニーニョ現象は劇的であり、ブラジルでは一部地域で大雨となる一方、アマゾンでは歴史的な干ばつが進行中だ。

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