◎コロンビアは麻薬カルテルや反政府勢力と戦うためにイスラエル製の戦闘機や兵器を多数購入。2020年には自由貿易協定を結んでいる。
コロンビアのペトロ大統領(Getty Images)

コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は1日、イスラエルとの外交関係を断絶すると表明した。

ペトロ氏は声明で、パレスチナ・ガザ地区におけるイスラエルの行動をナチスと比較。ガザ包囲を「ジェノサイド(集団殺戮)」と表現し、厳しく非難した。

またペトロ氏は明日中にイスラエルとの外交関係を断絶すると宣言。「ジェノサイドを推進する指導者がいる国と関係を維持することはできない」と述べた。

さらに「パレスチナの死は人類の死を意味する」と主張した。

イスラエルのカッツ(Israel Katz)外相はX(旧ツイッター)にコメントを投稿。「ペトロ氏がイスラム組織ハマスの味方に回ったことを歴史は忘れないだろう」と書き込んだ。

ハマスによる昨年10月7日の先制攻撃で死亡した市民は約1200人。今も100人以上が人質に取られている。

パレスチナ側の死者は3万5000人近くに達した。

コロンビアは麻薬カルテルや反政府勢力と戦うためにイスラエル製の戦闘機や兵器を多数購入。2020年には自由貿易協定を結んでいる。

しかし、元左翼ゲリラのペトロ氏が就任した22年以降、両国の関係は急速に悪化。今回のガザ紛争で沸点に達した。

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