◎バスは首都リマを出発し、エクアドル国境近くの町トゥンベスに向かっていた。
ペルー北部の山道(Getty Images)

ペルー当局は28日、北部ピウラ州で乗客60人を乗せたバスが崖に転落し、少なくとも25人が死亡したと発表した。

現場はピウラ州オルガノス近郊の山道。

地元警察によると、バスは首都リマを出発し、エクアドル国境近くの町トゥンベスに向かっていたという。

地元メディアは「悪魔のカーブ」と呼ばれる難所から転落したバスの写真を報じている。周辺には乗客とみられる遺体が散乱していた。

事故は28日早朝に発生した。警察によると、ケガ人が複数出ており、市内の医療機関に搬送されたという。負傷者の容体と運転手の安否は明らかにされていない。

警察は事故原因を調査している。

AFP通信によると、乗客にはハイチ人も含まれていたという。ペルーには近年、ギャングの暴力から逃れた多くのハイチ難民が入国している。

ペルー警察の統計によると、交通事故の主な原因は無謀運転とスピード違反。さらに、地方では事故現場に救急車が到着するまで数時間かかることも珍しくなく、医療体制も脆弱なため、医療機関に搬送する前に亡くなる負傷者もいるという。

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