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ベネズエラ野党指導者がスペインで大規模集会、暫定政権を批判


マチャド氏は国旗を掲げて支持者の歓声に応え、ベネズエラの現状について「混乱と暴力、恐怖が支配している」と厳しく批判した。
2026年4月18日/スペイン、首都マドリード、南米ベネズエラの野党指導者マチャド氏(AP通信)

昨年ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏が18日、スペインの首都マドリードで大規模集会を開き、数千人の支持者を集めた。亡命中の身でありながら、国外に住むベネズエラ人を中心に熱狂的な支持を受け、同国の民主化を訴える姿勢を改めて示した。

マチャド氏は国旗を掲げて支持者の歓声に応え、ベネズエラの現状について「混乱と暴力、恐怖が支配している」と厳しく批判した。同国では独裁者マドゥロ(Nicolas Maduro)前大統領が1月に米軍によって拘束されて以来、ロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領が政権運営を担っている。マチャド氏はこれを疑問視し、民主的な選挙の早期実施が不可欠だと強調。将来的に帰国する意向を示したが、具体的な時期や方法については明言を避けた。

今回の欧州歴訪の一環としてスペインを訪問したマチャド氏はフランスやイタリア、オランダの指導者らと会談する一方、サンチェス(Pedro Sánchez)首相との面会は拒否した。サンチェス氏側は対話に前向きな姿勢を示していたが、マチャド氏はバルセロナで開かれた左派政権指導者による会合を理由に「会うのは適切ではない」と説明した。

この対応はスペイン国内の政治対立とも重なる。マチャド氏は保守派指導者とは積極的に接触し、マドリード州首相らから歓迎を受けた。一方で、左派のサンチェス政権とは距離を置く姿勢を明確にしており、ベネズエラ問題を巡る国際的な立場の違いが浮き彫りとなった。

背景にはマドゥロが排除された後も、政治体制の移行が混迷している現状がある。マチャド氏は米国の軍事作戦を評価し、トランプ(Donald Trump)大統領との関係を最重要視してきた。ノーベル平和賞をトランプ氏に贈呈したことについても後悔はないと述べ、米国との連携を重視する姿勢を示している。

スペインには約60万人のベネズエラ移民が居住し、その多くが政治的混乱や経済危機から逃れてきた人々である。今回の集会はこうした在外コミュニティの強い結束を象徴するものとなった。マチャド氏は演説で「自由と民主主義のための闘いは続く」と強調し、国際社会の支援を呼びかけた。

亡命下にありながらも国内外で影響力を維持するマチャド氏の動きは、今後のベネズエラ情勢を左右する重要な要素となる。完全な民主化への道筋が依然として不透明な中、彼女の帰国と政治的役割がどのように実現されるのか、国際社会の関心が集まっている。

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