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コロンビア炭鉱爆発事故、9人死亡、6人負傷

事故は4日午後、首都ボゴタの北方約80キロに位置するクンディナマルカ県の標高約2500メートルの山間部にある炭鉱で起きた。
2026年5月5日/コロンビア、クンディナマルカ県、爆発があった炭鉱(AP通信)

コロンビア中部の炭鉱で発生した爆発事故について、地元当局は5日、作業中の鉱夫9人が死亡し、6人が負傷したと明らかにした。事故は4日午後、首都ボゴタの北方約80キロに位置するクンディナマルカ県の標高約2500メートルの山間部にある炭鉱で起きた。

当局によると、事故当時、坑内では15人の鉱夫が作業していた。爆発発生後、3人が自力で脱出し、計6人が生還したが、9人の死亡が確認された。負傷した6人は病院に搬送され、治療を受けているという。

爆発の原因については、坑内に蓄積した可燃性ガスに引火した可能性が高いとみられている。中央政府によると、事故の約1カ月前に行われた点検で、採掘が終了した区域を封鎖するよう勧告が出されていた。その理由として、メタンなど可燃性ガスの蓄積による危険性が指摘されていたが、実際に対策が講じられていたかどうかは明らかになっていない。

クンディナマルカ県知事は声明で、爆発はガスの蓄積によるものとみられると説明し、遺族に哀悼の意を表した。大統領府も遺族への連帯を示し、救助活動に当たった関係者の対応を評価した。

コロンビア中部は石炭やエメラルドの採掘が盛んな地域である一方、小規模事業者による鉱山も多く、安全対策の不備が問題視されてきた。こうした背景から鉱山事故が頻発し、クンディナマルカ県では2023年にも爆発事故が発生、11人が死亡している。また、近隣の地区でも2020年に同様の事故で11人が命を落としている。

さらに、2026年に入ってからも別の炭鉱でメタンガスによる爆発事故が発生し、複数の死者が出るなど、鉱山の安全確保は依然として大きな課題となっている。事故の多くは換気不足やガス管理の不備に起因するとされ、監督体制の強化が求められている。

今回の事故は資源開発を支える鉱業の重要性と同時に、安全対策の脆弱さを改めて浮き彫りにした。政府は原因究明を進めるとともに、再発防止に向けた規制や監視の強化を迫られている。鉱山労働者の安全をいかに確保するかが、今後の大きな課題となる。

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