◎トランプ政権で活躍した元ホワイトハウス報道官のケイリー・マケナニー氏が保守的なフォックスニュースと契約した。
2020年12月2日 AP通信/エヴァン・ヴッチ/ワシントンD.C.ホワイトハウス、ケイリー・マケナニー報道官(当時)

報道によると、トランプ政権で活躍した元ホワイトハウス報道官のケイリー・マケナニー氏が保守的なフォックスニュースと契約したという。

米主要メディアは、マネナニー氏は大方の予想通り、フォックスの寄稿者になったと報じた。

トランプ政権最後のホワイトハウス報道官を務めたマケナニー氏は、3月2日に放送されたフォックスニュースのインタビューの中で、今後どのような役割を果たしていくかについては言及していなかった。

リベラルなCNNニュースの政治アナリストとして大活躍したマケナニー氏が保守的なフォックスニュースの寄稿者になるという情報は、1月に伝えられていた。フォックスの当局者は当時、マケナニー氏と話し合ったことを認めたうえで、「契約には至ってない」と述べていた。

マケナニー氏はホワイトハウス報道官時代にフォックスニュースのインタビューを積極的に受け、リベラルなCNNニュースへの出演は却下していた。

マケナニー氏は2日のインタビューの中で、「報道官時代の最大の後悔は、トランプ政権の成果を概説するブリーフィングを開催できなかったことです」と述べた。

ケイリー・マケナニー氏:
「私はトランプ大統領と政権があげた全ての成果をブリーフィングで世界に向けて発信すべきだったと思っています。しかし、1月6日以降はとても厳しい時間を過ごしました」

マケナニー氏は1月6日のDC議会議事堂襲撃について、「政権の全員がぞっとした」と述べたが、トランプ前大統領と暴動は関係ないと主張した。

マケナニー氏はフォックスニュースのアンカーに、「トランプ前大統領は暴動の責任を負っていると思いますか?」と質問され、「そうは思わない」と答えた。

トランプ前大統領は歴史的な2回目の弾劾裁判に直面したが、上院で無罪判決を勝ち取り、チームトランプの弁護団はメディアの前で歓喜のガッツポーズを披露した。

しかし、共和党のボス、ミッチ・マコーネル上院少数党首は裁判後の声明で、「元大統領を弾劾裁判にかけるという行為は合衆国憲法に違反しているため(弾劾)反対に投票したが、実際、彼には暴動を誘発した責任がある」と述べ、トランプ前大統領の責任を公の場で認めている。

2020年11月9日 Getty Images/ワシントンD.C.で開催された共和党全国委員会本部での記者会見、ケイリー・マケナニー報道官(当時)
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