▽BMWが米国内で販売する車両の約10%がメキシコから輸入されるものだという。
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ドイツの自動車大手BMWは12日、少なくとも今後数週間、メキシコからの輸入にかかる関税の追加コストを吸収することを米国内のディーラーに伝えたと明らかにした。
米経済紙ウォールストリート・ジャーナルはBMWがディーラーに送った電子メールを引用し、「弊社は関税の対象となるメキシコ製モデルの一部(3シリーズセダンと2シリーズクーペ)を5月1日まで価格保護する」と報じた。
BMWはこの報道が事実であることを認めた。
ロイター通信によると、BMWが米国内で販売する車両の約10%がメキシコから輸入されるものだという。
トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、メキシコとカナダに対する25%の関税について、「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除する」と発表した。
この前日には米自動車ビッグ3(フォード、ゼネラルモーターズ、ステランティス)からトランプ氏に関税の発動延期を求める要請があったことが明らかになった。
トランプ氏はこれを受け、自動車関税のみ、発動を1カ月延期するよう命じていた。
この関税はメキシコ、カナダ、そして米国の多くの企業、特に自動車産業に深刻な影響を与える可能性がある。
北米の自動車産業はUSMCAによる国境を越えた商品の移動から恩恵を受けてきた。一部の自動車部品は最終組み立てまでに6回以上国境を越えることがある。