◎ロシア軍は前線から遠く離れた住宅地や施設を定期的に攻撃し、民間人を虐殺している。
2023年4月27日/ウクライナ、東部ドネツク州バフムート(Libkos/AP通信)

ウクライナ大統領府は28日、ロシア軍の巡航ミサイルと自爆ドローンによる無差別攻撃で民間人少なくとも23人が死亡、数十人が負傷したと発表した。

攻撃は28日未明に行われ、巡航ミサイル2発がアパートに着弾した。

ウクライナ軍参謀本部は首都キーウを含む広い範囲で攻撃を確認したと発表。キーウで被害は報告されておらず、当局は「空軍がキーウ上空で巡航ミサイル11発とドローン2機を撃墜した」と報告した。

キーウの南方約215kmに位置する中部の都市ウマンでは9階建てアパートにミサイルが直撃。警察によると、この攻撃で10歳の子供2人と幼児1人を含む少なくとも21人が死亡、17人が重軽傷を負ったという。

AP通信は消防当局者の話として、「ビルの隣の民家に住んでいた75歳の女性が爆発の衝撃で負傷した」と報じている。

救助隊は現場から子供3人を含む17人を救助。このうち9人が重傷だという。

今回のミサイル・ドローン攻撃は東部ドネツク州の激戦地バフムートから遠く離れた場所で確認された。

ロシア軍は前線から遠く離れた住宅地や施設を定期的に攻撃し、民間人を虐殺している。

ロシア国防省は28日、未明のミサイル攻撃でウクライナ軍の予備部隊が駐留する施設を破壊したと主張した。

同省の報道官は声明で、「ミサイルは予定通り、敵の軍事拠点をひとつ残らず破壊した」と述べている。

ウクライナ政府はこうした民間人への攻撃を「テロ国家による戦争犯罪」「反転攻勢の士気を削ぐ計略」と非難している。

ウマンの空爆を生き延びた市民はソーシャルメディアに様々なコメントを寄せている。

あるツイッターユーザーは、「マンションから数百メートル離れた自宅も爆風で被害を受けた」と投稿。行方不明者を探す消防士と警察官の写真を共有した。

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