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武装集団が集落襲撃、20人殺害 ナイジェリア北東部

事件はアダマワ州郊外の複数の集落で22日に発生。武装集団はバイクに乗って村に押し入り、住民に向けて発砲した。少なくとも2つの集落が攻撃を受け、1つ目で11人、もう1つで9人が死亡したという。
2017年2月20日/ナイジェリア北部、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリア北東部アダマワ州でイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」とみられる武装集団による襲撃が相次ぎ、少なくとも20人が死亡した。地元当局が22日、明らかにした。当局は一般市民への攻撃が続いているとして警戒を強めている。

報道によると、事件はアダマワ州郊外の複数の集落で22日に発生。武装集団はバイクに乗って村に押し入り、住民に向けて発砲した。少なくとも2つの集落が攻撃を受け、1つ目で11人、もう1つで9人が死亡したという。

襲撃では人的被害にとどまらず、住宅や商店が焼き払われたほか、食料などの物資も略奪された。住民の生活基盤が大きく損なわれ、地域社会に深刻な打撃を与えている。

地元当局はボコ・ハラムの戦闘員が関与した可能性が高いと指摘している。同組織は西アフリカで最も強力な過激派のひとつで、長年にわたりナイジェリア北東部を中心に活動し、民間人や軍を標的とする攻撃を繰り返してきた。近年は分派組織である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」とともに勢力を拡大し、地域の不安定化を招いている。

ナイジェリア北東部では、こうした武装勢力による暴力が激化している。2026年に入ってからも自爆テロや軍施設への攻撃が相次ぎ、多数の死傷者が出ているほか、都市部への攻撃も行われてきた。

さらに、農村部では今回のように小規模な集落が標的となるケースが多く、住民が避難を余儀なくされるなど人道状況の悪化が続いている。長期化する武装勢力との衝突は、すでに数千人規模の死者と数百万人の避難民を生み出しており、国家の安全保障上の大きな課題となっている。

国軍は掃討作戦を続けているが、広大で統治の行き届きにくい地域では武装勢力の活動を完全に抑え込むには至っていない。専門家の間では、攻撃の頻度や規模からみて、過激派が依然として一定の作戦能力と組織力を維持しているとの見方が強い。

今回の襲撃はナイジェリアにおける治安の脆弱さを改めて浮き彫りにした。住民の安全確保と武装勢力の封じ込めに向けた取り組みが急務となっている。

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