◎ロシア人義勇軍の1つは16日、ロシア領内への侵入に成功し、ロ兵25人を拘束したと主張。その様子をソーシャルメディアで公開したが、事実かどうか不明だ。
ロシアのプーチン大統領(ロイター通信)

ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州の学校と商店が閉鎖を余儀なくされた。

同州知事によると、ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇軍組織が16日に住宅地を砲撃し、民間人少なくとも2人が死亡、3人が負傷したという。

プーチン(Vladimir Putin)大統領の勝利が確定している大統領選の投票が進む中、ベルゴロド州を含むウクライナ国境付近で戦闘が激化している。

プーチン氏の支配下に置かれる中央選挙管理委員会は票を好きなように操作し、同氏を満足させる投票率を得票率を発表するだろう。

ベルゴロド州政府によると、同軍の防空システムがウ軍のミサイル8発を迎撃したという。

ウ軍はこの主張に関するコメントを出していない。

プーチン氏はウクライナ政府が大統領選を妨害していると非難。厳しく罰すると宣言した。

ベルゴロド州政府によると、ウ軍の攻撃が激化したため、18日と19日に州内の全ての学校と大型ショッピングモールを閉鎖するという。

ロシア人義勇軍の1つは16日、ロシア領内への侵入に成功し、ロ兵25人を拘束したと主張。その様子をソーシャルメディアで公開したが、事実かどうか不明だ。

ベルゴロド州知事はテレグラムに声明を投稿。「テロリストのおぞましい攻撃により、散歩中の女性とその息子が死亡した」と書き込んだ。

ソーシャルメディアで拡散した写真には煙と炎が立ちのぼる駐車場が写っている。

ロシア国防省は16日、ベルゴロド州とクルスク州が被害を受けたことを認めた。

首都モスクワの南東に位置するサマラ州でもウ軍のものとみられるドローンが飛来。2つの石油精製所が被害を受けたとされる。このうち1つで火災が発生したものの、死傷者は出なかったようだ。

ウクライナ国防省情報総局は15日、プーチン政権に反対する複数のロシア人義勇軍組織がロ領内に侵入しており、西部ベルゴロド州とクルスク州で戦闘が激化しているという見方を示していた。

プーチン氏は同日、ウクライナがロシア大統領選を妨害するためにロ領内の民間人を標的にし、2500人の代理武装兵を投入してロ国境を突破しようとしていると非難。こうした犯罪行為を厳しく罰すると警告した。

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