◎事件はイングーシ共和国郊外の町にある3階建てアパートで2日遅くに発生。武装兵がアパートに立てこもり、治安部隊に向けて銃を乱射した。
ロシア、コーカサス地方のイングーシ共和国(Getty Images)

ロシア・コーカサス地方のイングーシ共和国で銃撃戦があり、イスラム国(ISIS)の戦闘員とみられる6人が死亡した。国営メディアが3日に報じた。

それによると、事件はイングーシ共和国郊外の町にある3階建てアパートで2日遅くに発生。武装兵がアパートに立てこもり、治安部隊に向けて銃を乱射したという。

アパート周辺の道路は封鎖され、近くの学校の生徒や住民が避難を余儀なくされたようだ。

銃撃戦を目撃した住民がテレグラムに動画を投稿。「アパート前に陣取った治安部隊が攻撃を受けている」と書き込んだ。

連邦保安庁(FSB)の現地支部は声明で、「イングーシ共和国で2日の現地時間午後7時30分頃に発生したテロ攻撃に対処するため、対象地域を封鎖している」と明らかにした。

報道によると、治安部隊はアパートに踏み込み、ISISの戦闘員とみられる6人を「無力化」したという。このうち3人は指名手配犯と伝えられているが、詳細は不明だ。

FSB現地支部は3日の声明で、「テロ攻撃にかかわった6人は昨年3月に発生した交通警察隊への襲撃を含む複数の事案に関与した」と述べた。

現場周辺の封鎖措置は3日正午過ぎに解除された。

FSB現地支部はアパート内から自動小銃、弾薬、手榴弾、IED(即席爆発装置)などを押収したと報告している。

イングーシ共和国では数年前から治安部隊による反体制派の誘拐やイスラム過激派の暴力が拡大。混乱が続いている。

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