◎エストニアは旧ソ連構成国のひとつ。人口は約130万人。EUとNATOに加盟している。
エストニアのカヤ・カラス首相(Bloomberg)

エストニアカラス(Kaja Kallas)首相は8日、与党・改革党の連立交渉が完了したと発表した。

カラス氏率いる改革党は先月初めの議会選で圧勝し、連立交渉を進めていた。

カラス氏は記者会見で、リベラル派の小政党Eesti 200および社会民主党の執行部と協力することで合意したと述べた。

またカラス氏はウクライナへの侵攻を続けるロシアを念頭に置き、「エストニアは独立した民主国家であり続ける」と強調した。

エストニアは旧ソ連構成国のひとつ。人口は約130万人。EUとNATOに加盟している。

カラス氏は45歳の弁護士。欧州議会の元議員であり、1994年に父親が設立した改革党の議長に2018年に就任。2021年から首相を務めている。

カラス氏は会見の中で、「防衛と安全保障が新内閣の議題のトップになる」と語った。

またカラス氏は今後数年間で国防費を増額し、安全保障に必要な取り組みを推し進めると約束した。

カラス氏は欧州諸国の中で最も強くウクライナを支持する首脳のひとりであり、ウクライナ軍に多くの軍事・人道支援を送っている。

カラス氏は「ウクライナが勝利し、ロシア軍が自国に戻ることを望んでいる」と語った。「ウクライナ侵略の結果は欧州の安全保障に大きな影響を与えるでしょう...」

欧米の対ロシア制裁に反対する極右政党EKREはカラス氏の政策がインフレを引き起こしたと批判し、支持を訴えたが、得票率は16.1%にとどまり、議席を2つ減らした。

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