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米国とイラン、戦争終結に向けた協議で「進展」を報告

協議の焦点となっているのは戦闘の停止に加え、ホルムズ海峡の航行安全確保や、今後の本格交渉への移行である。
米国とイランの国旗(Getty Images)

米国とイラン23日、両国間で続く軍事衝突の終結を目指す協議において、進展があったと発表した。両国と仲介役のパキスタンは、この数週間続いている対立を終わらせるための枠組みについて合意形成が進んでいるとし、今後数日以内に追加協議が行われる見通しを示した。

今回の協議はパキスタン軍のムニール(Asim Munir)参謀長が仲介役として関与する形で進められている。米側はトランプ(Donald Trump)大統領が中心となり、外交と軍事的圧力を併用しながら交渉を進めており、イラン側との間で停戦と包括的合意の可能性が模索されている。報道によると、両国は「覚書(MOU)」締結の最終調整段階に入りつつあるという。

協議の焦点となっているのは戦闘の停止に加え、ホルムズ海峡の航行安全確保や、今後の本格交渉への移行である。草案では三段階のプロセスが想定され、まず戦争終結、その後に海峡の運用問題を整理し、最終的に30日間の包括交渉期間を設ける構想が議論されているという。エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の扱いは、国際市場にも大きな影響を与える重要論点となっている。

一方で、米政権内では強硬論も根強く、トランプ氏は交渉が不調に終われば軍事作戦を再開する可能性を示唆してきた。米側はイランの核開発能力の制限と検証可能な形での管理を求めてきた。これに対しイラン側は、ウラン濃縮権の維持や制裁解除を強く主張している。

イラン議会関係者は米側に対する不信感を理由に譲歩には慎重な姿勢を示し、交渉は楽観と緊張が交錯する状況にある。ただし、海峡封鎖の長期化によるエネルギー供給への影響や地域不安定化への懸念から、双方とも外交解決を模索せざるを得ない状況でもある。

今回の進展は約3カ月に及ぶ軍事衝突の中で初めて、戦争終結に現実味が出てきた局面といえる。ただし、最終合意にはなお多くの障壁が残っており、今後数日の協議が局面を左右する分岐点になるとみられている。

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