◎逮捕された33人はトルコ在住のパレスチナ人や、ネタニヤフ政権に反対するイスラエルの活動家をスパイするために集められたとされている。
2024年1月2日/トルコ、イスランブール、イスラエルのガザ侵攻に反対するデモ(AP通信)

トルコ当局がイスラエルのためにスパイ活動を行ったとされる33人を逮捕した。国営アナトリア通信が2日に報じた。

それによると、当局はイスラエルの対外諜報機関モサドとつながりのある他の13人を追跡しているという。

アナトリア通信は情報筋の話しとして、「イスラエルのスパイは偵察やトルコに住む外国人の追跡、暴行、誘拐などを含む活動を計画していた疑いで逮捕された」と伝えている。

逮捕された33人はトルコ在住のパレスチナ人や、ネタニヤフ政権に反対するイスラエルの活動家をスパイするために集められたとされている。

アナトリア通信によると、イスラエル当局はソーシャルメディアを通じて33人と連絡を取り合っていたとされる。

イスラエル総保安庁(Shin Bet)の高官は最近、トルコ、レバノン、カタールを含む「あらゆる場所」に潜伏するイスラム組織ハマスを殲滅する用意があると非公開会合で発言した。

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はこの発言がメディアを通じて公になると、「イスラエルがトルコ国内のハマス幹部を暗殺するという脅しを強行すれば、取り返しのつかない事態を招く」と警告した。

トルコとイスラエルは長年の緊張関係を経て、2022年に関係を正常化した。しかし、ガザ紛争が勃発すると両国の関係は急速に悪化。エルドアン氏はイスラエルを「テロ国家」と呼び、NATO加盟国の中で最も声高にイスラエルを非難するようになった。

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