◎クルド当局は避難民キャンプで生活する外国人の本国送還を推進しているが、思うように進んでいない。
シリアの難民キャンプ(Getty Images)

シリア北東部のクルド人自治政府がイスラム国(ISIS)とつながりのある英国籍の女性と子供3人を本国に送還した。クルド当局が24日、明らかにした。

それによると、4人は22日にイギリス当局に引き渡されたという。

4人はロジ避難民キャンプで生活していた。身元は明らかにされていない。

イギリス政府は4人に関するコメントを出していない。

ロジやアルホル避難民キャンプに収容されている人のほとんどがISIS戦闘員の妻や子供である。

クルド当局は避難民キャンプで生活する外国人の本国送還を推進しているが、思うように進んでいない。

ISISは2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言。世界中から何万人もの支持者を集めた。

ISISは2017年にイラクで、19年にシリアで米国主導の連合軍に敗れ、数万人がイラク国境に近いアルホルに連行された。

クルド当局によると、アルホルの収容者数はこの数年で約7万3000人から4万2700人にまで減少したという。うち1万8000人以上がイラク人、1万6600人がシリア人。その他57カ国の約6000人が別館と呼ばれるエリアに収容されており、そのほとんどが女性と子供である。

ロジにも2000人以上が収容されている。

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