◎ハマスは戦闘を終結させる3段階計画を調停者に提案した。
パレスチナ自治区、ガザ南部の避難所(ロイター通信)

イスラエルとハマスの停戦協議が17日からカタールで再開される見込みだ。現地メディアが16日に報じた。

イスラム教の断食月ラマダンが始まって以来、イスラエルとハマスの代表が間接交渉に参加するのは初めてである。

調停者はラマダンが始まる前に6週間の休戦を目指していたが、ハマスは恒久的な停戦につながらない取引を拒否している。

AP通信はエジプト政府関係者の話しとして、「ハマスは戦闘を終結させる3段階計画を調停者に提案した」と伝えている。

それによると、第1段階は6週間の休戦。イスラエルが拘束しているパレスチナ人捕虜350人の解放と引き換えに、人質35人(女性、高齢者、病人)を解放するとしている。

ハマスはさらに少なくとも5人の女性兵士を解放。それと引き換えに兵士1人につき囚人50人を解放するよう提案。これにはテロ容疑で長期刑に服している者も含まれる。

そしてイスラエル軍はガザ地区の2つの幹線道路から撤退し、避難民をガザ北部に戻し、同地域への物資搬入を許可するよう求められているようだ。

イスラエルの地元紙ハーレツは関係筋の話しとして、「当局はこの提案に難色を示しているが、一部は受け入れることができると調停者に示唆した」と伝えている。

パレスチナ側の死者は3万2000人近くに達し、今も増え続けている。

エジプトと国境を接するラファにはガザの全人口の3分の2に当たる推定150万人が避難しているとみられる。

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