◎10月7日の紛争開始以来、ユダヤ人の暴力に直面した集落は数十にのぼり、1000人以上が難民キャンプに避難したという。
2023年11月11日/パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住区(ロイター通信)

パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住区で入植者による暴力が急増している。現地メディアが19日に報じた。

ある集落はユダヤ人の急襲を受け、少なくとも12軒の民家が破壊された。

難民キャンプに避難したという男性はAP通信の取材に対し、「去る以外の選択肢はなかった」と語った。「とどまれば殺されていたでしょう...」

この男性の集落では約250人が生活していたものの、イスラエルとハマスによる紛争が本格化した10月下旬にユダヤ人の脅迫が急増。その後、武装した男たちが姿を現すようになった。

地元メディアやNGOによると、10月7日の紛争開始以来、ユダヤ人の暴力に直面した集落は数十にのぼり、1000人以上が難民キャンプに避難したという。

国連は先月、入植者によるパレスチナ人への暴力・脅迫・嫌がらせが急増していると指摘。子供を含む多くのパレスチナ人が家を追われたと述べた。

パレスチナ保健省によると、10月7日以来、ヨルダン川西岸で殺害されたパレスチナ人は270人に達したという。

専門家はヨルダン川西岸で入植者の暴力が急増していることについて、「戦争を仕掛けたパレスチナ人(ハマス)が悪い、という考えが浸透し、紛争に乗じて占領地を拡大しようという入植者が増えている」と指摘している。

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