◎西岸地区における暴力事件はこの1年で急増し、一向に収まる気配を見せない。
2022年10月22日/ヨルダン川西岸地区、負傷したパレスチナ人を運ぶイスラエル当局者(Ahmad Gharabli/AFP通信/Getty Images)

イスラエル・エルサレムの東方に位置するヨルダン川西岸地区のユダヤ人居住区でパレスチナ人が銃を乱射し、少なくとも6人が負傷した。警察当局が1日、明らかにした。

それによると、事件はユダヤ人入植地内にあるショッピングモールで発生。非番の警察官がその場で容疑者を射殺したという。

負傷した6人はいずれもユダヤ人とみられる。

この事件から数時間後、イスラエル軍はヨルダン川西岸の都市へブロン近郊で兵士に切りかかった15歳のパレスチナ人を射殺したと明らかにした。

西岸地区における暴力事件はこの1年で急増し、一向に収まる気配を見せない。

西岸地区と東エルサレムで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は160人を超えた。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は27人となっている。

現地メディアによると、ショッピングモールで銃を乱射した容疑者は20歳の男性。モール内のハンバーガーショップ近くで利用客を襲った後、別の場所で数発撃ち、その後、非番の警察官に射殺された。

容疑者は警備員のような恰好をしていたという。

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスとイスラム聖戦はこのテロを「英雄的行為」と称賛したが、犯行声明を出すには至らなかった。

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