◎この司法制度改革案はイスラエルを建国史上最悪の国内危機に陥れ、分断を煽り、同国史上最長となる抗議デモを引き起こした。
2023年3月4日/イスラエル、首都テルアビブ、政府の司法制度改革に抗議するデモ(Ohad Zwigenberg/AP通信)

イスラエルの最高裁判所は7月31日、ネタニヤフ政権の司法制度改革案を9月に審理すると発表した。

国会(一院制、定数120)は先週、ネタニヤフ政権が推し進める法案を賛成多数で可決した。これは司法の権限を弱体化させるものであり、半年以上に渡る大規模な抗議デモと批判にさらされている。

その中には▽立法と司法の権力バランスを形成する法律の大幅な見直し▽司法長官の役割の分割▽立法の決定に対する司法の権限の見直しなどが含まれている。

さらに、最高裁長官を含む判事を任命する委員会の運営方法が見なされることで、与党はより政府寄りの判事を任命できるようになる。

反対派はこの法律が与党に権力を集中させ、司法の独立とチェック・アンド・バランスを破壊すると非難している。

報道によると、最高裁の判事15人は法案に関する審理を9月12日に開く予定。最高裁は通常、少人数で審理を行うが、本件は非常にデリケートな問題であるため、全員での審理を選択したようだ。

この司法制度改革案はイスラエルを建国史上最悪の国内危機に陥れ、分断を煽り、同国史上最長となる抗議デモを引き起こした。

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