◎イスラエルがこれほど多くのパレスチナ人を不当に拘束したのは2008年5月以来約14年ぶり。
2021年5月11日/パレスチナ、ガザ地区、施設に身を寄せるパレスチナ人たち(AP通信/Hatem Moussa)

パレスチナ自治区の人権団体は2日、イスラエルが約800人のパレスチナ人を裁判にかけることなく拘束していると報告した。

パレスチナに拠点を置く人権団体HaMokedの代表を務めるモンテル(Jessica Montell)氏は2日に公表したレポートの中で、「パレスチナ人798人がイスラエル政府の管理下に置かれている」と報告した。

モンテル氏によると、今年初めにイスラエル人に対する攻撃が相次いだ後、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区の集落や難民キャンプで毎晩パレスチナ人を逮捕したため、拘束者はこの半年で大幅に増加したという。

またモンテル氏は、「イスラエル軍は拘束の理由を明かさず、拘束者が800人近くに達したことを認めていない」と指摘した。

一部の権利団体とパレスチナ人も同様の主張を繰り返している。それによると、一部の拘束者は何年も獄中に置かれ、命がけでハンガーストライキをする者もいるという。

モンテル氏は「イスラエルは裁判なしでパレスチナ人を不当に拘束している」と非難した。

またモンテル氏はイスラエル軍によるここ数カ月の取り締まり強化に言及し、「拘束者の数は増え続けている」と警告した。

今年、イスラエル軍の取り締まりで死亡したパレスチナ市民は100人に達した。その多くは過激派だが、非武装の一般市民を含まれている。

イスラエル軍によると、一連の取り締まりで逮捕されたパレスチナ人は1500人に達し、そのほとんどが武装勢力の戦闘員だという。

イスラエル軍は取り締まりの目的を「過激派のネットワーク解体とテロ防止」と説明している。

ヨルダン川西岸地区では銃撃事件が相次いでいる。イスラエル軍は2日、2つの事件で兵士1人と民間の運転手1人が軽傷を負ったと報告した。

イスラエルがこれほど多くのパレスチナ人を不当に拘束したのは2008年5月以来約14年ぶり。この時もイスラエル軍とパレスチナ武装勢力の間で緊張が高まり、暴力事件が相次いでいた。

2021年5月22日/パレスチナ、ガザ地区、イスラム過激派組織ハマスの戦闘員(Getty Images/AFP通信)
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