◎イスラエル軍は1時間ほどの間にレバノン側からロケット弾が15発撃ち込まれ、そのうち4発を撃墜したとしている。
2023年11月11日/イスラエルとレバノンの国境近く(Getty Images)

レバノンを統治するイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル領への攻撃を激化させ、イスラエル兵7人を含む10数人が負傷した。地元当局が12日、明らかにした。

ヒズボラはイスラエル政府に対し、パレスチナ・ガザ地区への攻撃をやめなければ紛争に参戦する可能性があると警告している。

イスラエル軍は声明で、「12日未明、ヒズボラが北部地区に向けて迫撃砲を発射し、国防軍の兵士7人が軽傷を負った」と明らかにした。

また同軍はロケット弾の破片などで民間人数人が負傷したと報告。詳細は明らかにしていないが、そのうち2人が重体だという。

イスラエル軍は1時間ほどの間にレバノン側からロケット弾が15発撃ち込まれ、そのうち4発を撃墜したとしている。

一方、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスのメディア部門は12日、「精鋭部隊がレバノン南部からイスラエル北部ハイファと国境の複数の町を砲撃した」と主張した。

イスラエル当局によると、ヒズボラは国境付近で待機していた部隊に対戦車ミサイルを撃ち込み、公共施設で働いていた民間人に重傷を負わせたという。

イスラエル軍は声明で「発射元を特定し、応戦している」としたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

イスラエル電力公社によると、北部のコミュニティで配電線の復旧に当たっていた作業員がヒズボラの攻撃に巻き込まれて負傷したという。地元メディアは6人が負傷し、うち1人が重傷と報じた。

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