◎パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。
2023年7月5日/パキスタン、東部ラホール、冠水した駐車場(K.M. Chaudary/AP通信)

パキスタン東部で数十の集落が冠水し、この数日で約1万4000人が避難を余儀なくされた。地元当局が14日、明らかにした。

それによると、東部を流れる2つ河川が氾濫し、周辺の集落に水が流れ込んだという。救助隊は冠水した集落から市民1万4000人を避難させた。

同国では先月下旬から広い範囲で大雨が続き、全国で少なくとも91人が洪水や土砂崩れなどで死亡している。

東部パンジャブ州の知事は14日、「洪水被害を受けた地域を視察した」とツイートした。

それによると、隣国インドのダムが緊急放水を行ったことで、同州内を流れる複数の河川の水量が急激に上昇したという。

国家防災管理庁(NDMA)と気象台は声明で、「今週末は南西部バルチスタン州と南部シンド州で大雨になる可能性がある」と述べた。両州は昨夏の大洪水で深刻な被害を受けた地域のひとつである。

この大洪水では1700人以上が死亡、約3300万人が影響を受け、800万人近くが避難を余儀なくされた。

パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。

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