◎ムラピ山はインドネシアにある120以上の活火山の中で最も活発な火山であり、溶岩を伴う噴火を繰り返している。
2021年3月27日/インドネシア、ジャワ島、ムラピ山(AP通信)

インドネシアジャワ島のジョグジャカルタにあるムラピ山(標高2910m)が21日、噴火した。

ムラピ山はインドネシアにある120以上の活火山の中で最も活発な火山であり、溶岩を伴う噴火を繰り返している。2010年の大噴火では347人が死亡、約2万人が避難を余儀なくされた。

火山地質災害対策局(PVMBG)によると、火砕流が斜面を2キロほど駆け下ったとみられる。噴煙の高さは数百メートル、死傷者は確認されていない。

当局はムラピ山の噴火警戒レベルを2020年11月に上から2番目に引き上げている。

地元メディアによると、火口近くの集落で生活する住民数千人が避難を余儀なくされたという。当局は火口から7キロ圏内には近づかないよう呼びかけている。

ムラピ山とジョグジャカルタは30キロほど離れている。報道によると、火口から10キロ圏内では約25万人が生活している。

国家防災庁は声明で、「ムラピ山周辺では地震活動も活発になっており、今後数日は大きな地震と噴火に警戒する必要がある」と述べた。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、火山の噴火、地震、豪雨による地滑りや洪水などの自然災害に毎年見舞われている。

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