ニュージーランド北東に熱帯低気圧接近、数百人避難、浸水被害も
この熱帯低気圧はバイアヌ(Baianu)と名付けられ、北島沿岸にゆっくり接近中。気象台は12日、風速30~35メートルの猛烈な風が吹く恐れがあると警告した。
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ニュージーランド北島に12日、熱帯低気圧が接近し、広い範囲で雨と風が強まっている。地元メディアによると、各地で道路の冠水や停電が発生し、数百人が自治体が開設した避難所に身を寄せているという。気象台は生命に危険が及ぶ大雨になる可能性があるとして警戒を呼びかけている。
この熱帯低気圧はバイアヌ(Baianu)と名付けられ、北島沿岸にゆっくり接近中。気象台は12日、風速30~35メートルの猛烈な風が吹く恐れがあると警告した。
北島東岸やコロマンデル半島では住宅の浸水被害も報告され、道路が冠水して通行不能となるケースが相次いだ。冠水した道路に車で進入しようとする危険行為も確認され、当局は不要不急の外出を控えるよう強く呼びかけている。
また、ワイカト地方などでは停電が発生し、数百世帯が影響を受けたほか、倒木による道路封鎖も確認された。通信や交通網の寸断により、複数の地区が孤立したという情報もある。
こうした状況を受け、沿岸部や低地の住民に対して避難命令が出され、数百人が自主的に避難した。避難者は自治体の施設や親族宅、学校などに身を寄せており、当局はさらなる被害拡大に備え受け入れ体制を整えている。
最大都市オークランドでも洪水への警戒が強まり、100ミリを超える降雨が予測されている。河川の増水や都市部での浸水が懸念され、排水設備の確認や事前の備えが呼びかけられている。
政府は非常事態宣言を複数地域に発令し、住民に対し早めの避難と備蓄の確保を求めた。ラクソン(Christopher Luxon)首相はX(旧ツイッター)への投稿で北東の被害に言及し、停電や交通寸断への備えを強調している。
ニュージーランドでは近年、サイクロンや豪雨による洪水・土砂災害が相次ぎ、2023年の大型サイクロンでは多数の死者と大規模な被害が出た。
熱帯低気圧はさらに南下して北東に上陸するとみられ、気象当局は風雨のピークがこれから訪れる可能性を指摘している。被害の全容は明らかになっていないものの、インフラへの影響やさらなる避難の拡大が懸念されており、当局は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。
