◎軍は独裁政権に反対するカレン族のゲリラ部隊を打倒するために、タイ国境近くのレイ・ケイ・カウと呼ばれる町を空爆した。
12月24日、ミャンマーの地元メディアによると、軍は南東部の小さな町を空爆し、住民数百人が隣国タイへの避難を余儀なくされたという。
軍は独裁政権に反対するカレン族のゲリラ部隊を打倒するために、タイ国境近くのレイ・ケイ・カウと呼ばれる町を空爆した。
地元の独立系メディアによると、カレン族を含むゲリラ部隊と軍の戦闘は各地で続いており、住民の生活に深刻な影響が出ているという。
軍は先週からカレン族に対する攻撃を強化し、レイ・ケイ・カウ周辺に部隊を展開したと伝えられている。
独立系メディアによると、軍は先週、国民民主同盟(NLD)の議員1人を含むレイ・ケイ・カウの住民30~60人を連行したという。
死傷者の有無は明らかにされていない。
レイ・ケイ・カウの自治体で働くアイ・レウィン氏はAP通信の取材に対し、「軍は爆撃機を少なくとも2機現地に派遣し、町とその周辺を空爆した」と述べた。また、軍の地上部隊は23日の夕方頃から迫撃砲による攻撃を開始したという。
タイの現地メディアも、国境付近で爆発と銃撃音が聞こえたと報じた。
タイ西部のメーターオ地区には、先週だけでミャンマーの市民約2,500人が避難した。
軍事政権は今年2月の軍事クーデターで政権を奪取し、アウンサンスーチー氏を含む政府高官を拘束した。
裁判所は今月、スーチー氏に懲役4年の実刑判決を言い渡し、その後刑期を2年に短縮した。
スーチー氏は11の容疑で起訴されているが、本人、NLD、そして民主主義を求めるミャンマーの国民は容疑をすべて否定し、スーチー氏の解放を要求している。