◎オハイオ州に本拠を置く非営利組織クリスチャン・エイド・ミニストリーの聖職者12人と子供5人は10月16日、ハイチ東部のクロワ・デ・プーケ地区を支配するギャング「400マウォゾ」に誘拐された。
2021年12月16日/ハイチ、首都ポルトープランスにあるクリスチャン・エイド・ミニストリーの関連施設(Odelyn Joseph/AP通信)

12月16日、ハイチの警察当局は10月16日に誘拐された米国の宣教師団体の職員全員が解放されたと明らかにした。

オハイオ州に本拠を置く非営利組織クリスチャン・エイド・ミニストリーの聖職者12人と子供5人は、ハイチ東部のクロワ・デ・プーケ地区を支配するギャング「400マウォゾ」に誘拐された。

17人のうち16人は米国人で1人はカナダ人。男性5人、女性7人、子供5人で構成され、子供の年齢(誘拐当時)は生後8か月、3歳、6歳、14歳、15歳だった。地元メディアによると、現地を案内していたハイチ人運転手も誘拐されたという。

400マウォゾは事件から数日後に身代金1,700万ドル(約20億円)をクリスチャン・エイド・ミニストリーに要求し、拒否すれば人質を殺すと脅迫した。

400マウォゾは17人のうち2人を11月、3人を今月初めに解放した。5人の詳細や解放までの経緯など、事件に関する情報は明らかにされていない。

クリスチャン・エイド・ミニストリーは16日の声明で、「残りの12人も無事解放された」と述べた。AP通信によると、事務所は後日、事件の詳細を説明する予定だという。

身代金が支払われたかどうかは明らかにされていない。

ホワイトハウスのカリーヌ・ジーン・ピエール副報道官は16日の定例会見でハイチの警察当局を称賛した。「ハイチ政府から解放された人々は必要なケアを受けていると報告を受けました...」

クリスチャン・エイド・ミニストリーと親交のあるミシガン州のロン・マークス牧師はAP通信の取材に対し、「17人との再会を待ち望んでいる」と語った。

誘拐された女性と4人の子供を知っているという男性は、「クリスチャン・エイド・ミニストリーの職員から事件は解決したというテキストメッセージを受け取った」と述べた。

クリスチャン・エイド・ミニストリーによると、誘拐された17人はウィスコンシン州、オハイオ州、テネシー州、ペンシルベニア州、オレゴン州、オンタリオ州、カナダで主に活動している信者だという。

ミシガン州選出の共和党員、ビル・ハイゼンガー下院議員は16日、「交渉チーム、すべての関係者、そして主に感謝します」と述べた。

2021年10月17日/オハイオ州ベルリンにあるクリスチャン・エイド・ミニストリーの標識(Tom E. Puskar/AP通信)
アフィリエイト広告
スポンサーリンク