◎アレクサンドル・ルカシェンコ大統領の支配下に置かれている最高裁判所は27日、国内最大の独立ジャーナリスト組織であるベラルーシジャーナリスト協会(BAJ)に閉鎖と組織の清算を命じた。
8月27日、ベラルーシは国内最大の独立ジャーナリスト組織であるベラルーシジャーナリスト協会(BAJ)に閉鎖を命じた。
1994年以来、ベラルーシを鉄の拳で率いてきたアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、昨年8月の大統領選挙の結果に異議を申し立てる独立系メディアやジャーナリストを厳しく取り締まり、政府に批判的な報道を抑圧してきた。
ルカシェンコ大統領の支配下に置かれている最高裁判所は27日、BAJに閉鎖と組織の清算を命じた。
現在、ベラルーシの主要な独立系メディアのウェブサイトはほとんど閲覧できない状態になっている。2015年にノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏率いるPENセンターも閉鎖を命じられた。
AP通信によると、最高裁判所は命令の中で、「BAJの6支店のうち2支店がリース契約切れにもかかわらず無許可で活動していたため、閉鎖と清算を命じた」という。
BAJは裁判所の主張を否定したが、7月の一斉捜索で支店の機器や文書は当局に押収されたため、裁判所の主張が誤りであることを裏付ける証拠は提出できなかった。
BAJの責任者、アンドレイ・バスチューンズ氏はAP通信の取材に対し、「私たちは活動を続ける」と誓った。「言論の自由の確保と拡大は1995年に設立したBAJの使命でしたが、ベラルーシは今、最も暗い時代に突入しました...」
BAJは国際ジャーナリスト連盟と欧州ジャーナリスト連盟に加盟しており、国境なき記者団のパートナーとして活動してきた。