◎ハンコック保健相は25日、ジーナ・コラダンジェロ補佐官との社会的距離を確保しなかったと認め、謝罪していた。
6月26日、保健省内でコロナ規則を無視したマット・ハンコック保健相が大臣を辞任した。
ハンコック保健相は25日、ジーナ・コラダンジェロ補佐官との社会的距離を確保しなかったと認め、謝罪していた。
タブロイド紙ザ・サンは、保健相と補佐官が保健省内でキスをしているように見える写真と映像を公開した。ザ・サンは記事の中で、「映像は家族以外との抱擁やその他の物理的接触を禁止したコロナ規則が緩和される前に撮影された」と述べた。
ボリス・ジョンソン首相は保健相の辞任を受け、「申し訳ありませんでした」と謝罪した。ジョンソン首相は25日にハンコック保健相の謝罪を受け入れ、問題は解決したと述べていた。
政府はアジア系イギリス人のサジド・ジャヴィド元内相を後任に指名した。
既婚者のハンコック保健相はコラタンジェロ補佐官とキスをし臀部を触っているように見える写真および映像が公開されたことで、速やかに辞任するよう圧力をかけられていた。
野党労働党のジョナサン・アッシュワース報道官は保健相の辞任について、「ボリス・ジョンソンは彼を解雇すべきだった」と述べた。「なぜジョンソンは彼を解雇しなかったのですか?なぜジョンソンは問題は解決したと言ったのですか?」
保守党の一部の議員は、コロナウイルス対策チームのリーダーが保健省内で規則を無視したことに懸念を表明し、辞任を求めていた。
ハンコック保健相は辞表の中で、「私の最後の望みは、私生活から焦点をそらすことです」と述べた。「私は規則を破ったこと、そして家族や愛する人を舞い込んだことを謝罪したい。私は家族と一緒に過ごす必要があります。申し訳ありませんでした」
ジョンソン首相はハンコック保健相の大学の友人であるコラダンジェロ氏を雇った経緯について説明するよう求められている。コラダンジェロ氏は昨年、無給の顧問として採用され、今年保健省の非常勤役員に昇格した。BBCニュースによると年間契約料は約21,000ドル(約230万円)、勤務日数は15日~20日ほどだという。
ジョンソン政権はこれまでの慣習を無視して公務員以外の顧問を雇っていることから、一部の批評家に「お友達政治(chumocracy)」と批判されてきた。
労働党党首のキール・スターマー卿は、「マット・ハンコックには辞任する権利がある。しかし、ボリス・ジョンソンは彼を解任すべきだった」とツイートした。
自民党党首のエド・デービー卿は、「ハンコックのスキャンダルは政権の失敗の1つです」とツイートした。「ジョンソンはハンコックの失敗をあっさり許し、続投を支持しました」
保守党党首のジョンソン首相は26日、「私はあなたの支援に感謝し、公共サービスへのあなたの貢献はまだ終わっていないと信じています」と述べた。