◎保守的なトルコのイスタンブール警察は通りを封鎖し、LBGTQコミュニティと対峙した。
6月26日、世界各地でゲイプライド(LGBTプライド)パレードが開催された。
保守的なトルコのイスタンブール警察は通りを封鎖し、LBGTQコミュニティと対峙したと伝えられている。
パリやローマなどではコロナ規則の緩和に伴い、数千人が街を練り歩いた。
トルコのエルドアン当局は2015年以来、公安やコロナ規則を理由にイスタンブールでのゲイプライドイベントを禁止している。地元メディアによると、警察は少なくとも25人を拘束したという。
ベルリンのイベントに参加した人々はコロナ規則で禁止されている大規模集会を中止し、参加者を大きく3つのグループに分け、目的地のアレクサンダー広場に向かって行進した。
イタリアでは首都ローマとミラノで数千人が通りを練り歩いた。
イタリアの上院はLGBTQの人々に対するヘイトクライムを防止する法案を数カ月にわたって審議しているが、バチカンと右翼の政治指導者は、「法案は表現の自由を圧迫する」と懸念を表明しており、一部の条項を削除するようしつこく働きかけている。
一方、ハンガリーで可決された新しい法律は、学校の性教育プログラム、映画、または広告で、18歳未満への同性愛または性別適合に関するコンテンツの共有を禁止した。保守的な政府は、「法律は子供を保護することを目的としている」と主張し、同性愛者を打ち負かそうとしているわけではと反論した。一部の専門家は、「政府は同性愛と小児性愛を結び付けている」と指摘した。
パリの行進に参加したカミーユ・フォワ氏はAP通信の取材に対し、「ハンガリーの法律を懸念している」と述べた。「他人事のように考えることはできません。フランスの保守勢力も同じような規則を導入しようとするかもしれません...」
パリの現地メディアによると、行進は数万人規模に膨れ上がり、参加者の多くがマスクを着用していなかったという。フランスの成人の50%以上が少なくとも1回コロナワクチンを接種している。参加者はゲイプライドとマスクからの卒業を同時に祝った。
パートナーと一緒に参加したジョージ・グレゴワール氏は、「閉鎖的な生活からようやく解放されました」と語った。グレゴワール氏はハイチからフランスに移住し、同性愛者差別に直面したという。
パリの参加者たちは、右翼政府が主導するハンガリーとポーランドの対LGBTQ法に懸念を表明した。26歳のモルニア・パウメル氏は演説の中で、「EUの指導者たちは少数派に対する攻撃を容認しています」と語った。