◎カエルのようなカメ、サホナチェリズ・マイラキャババ(Sahonachelys mailakavava)のほぼ完全な化石がマダガスカルで発見された。
Royal Society Open Scienceが公開したイラスト(Audrey Atuchin/Royal Society OpenScience)

英国王立協会のオープンアクセス誌ロイヤル・ソサイアティ・オープン・サイエンス(RSOS)によると、マダガスカルで先史時代に活動していた新種のカメの化石が発見されたという。

RSOSはウェブサイトに掲載した報告の中で、カエルのようなカメ、サホナチェリズ・マイラキャババ(Sahonachelys mailakavava)のほぼ完全な化石をマダガスカル北西部のマエヴァラノで発見したと述べた。「考古学者のチームは2015年、地層の表面から表土を取り除き、カメの化石を発見しました」

サホナチェリズ・マイラキャババはカエルのような外観(平らな頭蓋骨、細い下顎、拡大した舌骨)を持つことで知られている。専門家は、「昆虫などの小さな生物を吸引するように食べていた可能性がある」と述べていた。

RSOSの研究によると、化石を発掘したチームは、サホナチェリズ・マイラキャババが吸引するようにエサを食べていたと考えられる痕跡を確認したという。「このカメは白亜紀後期(6,600万年~1億50万年前)に生息していた可能性が高く、トリケラトプスや他の爬虫類翼竜とほぼ同じ時代を生きたと信じられています」

研究によると、化石が見つかった地層は乾期と雨季がはっきりしていた時期に形成された可能性があるという。専門家はAP通信の取材に対し、「サホナチェリズ・マイラキャババが生息していた当時のマダガスカルは、約1億6,500万年前にアフリカ本土から、約1億2,400万年前に南極大陸とオーストラリアから分離され、インド洋を漂っていたと考えられています」と述べた。

マダガスカルの岩層で見つかった新種のカメの化石(Audrey Atuchin/Royal Society OpenScience)
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