◎地元メディアによると、2月1日以降の抗議活動で逮捕された民主活動家たちが釈放されたかどうかは分からないという。
4月17日、ミャンマーの軍事政権は新年の水掛け祭りを記念して囚人23,000人以上に恩赦を与え、刑務所から釈放した。
地元メディアによると、2月1日以降の抗議活動で逮捕された民主活動家たちが釈放されたかどうかは分からないという。
ミャンマー国営放送(MRTV)は17日の放送で、「ミン・アウン・フライン司令官は外国人137人を含む23,047人の囚人を赦免した」と報じた。
国内の死亡者と逮捕者を調査している政治囚人支援協会(AAPP)によると、政府軍は2月1日の軍事クーデター以来、少なくとも民間人728人を殺害し、アウンサンスーチー氏などの政治指導者を含む3,000人以上が拘留されたという。ソーシャルメディアでニュースを発信しているミャンマーナウは17日、中部の町モゴクの宝石採掘地域で市民3人が治安部隊に殺害されたと報じた。
最大都市ヤンゴンのインセイン刑務所から釈放された人々の中には、2019年に投獄された3人の政治犯も含まれていた。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、麻薬所持の容疑で逮捕され2019年に懲役13年の実刑判決を受けたオーストラリアの起業家、ロス・ダンクリー氏の釈放を確認したという。
ダンクリー氏は2000年にミャンマータイムズ紙(The Myanmar Times)を設立したが、逮捕に伴い権利を放棄した。地元メディアによると、同氏は以前の軍事政権下で英語の出版物を発行し有名になったが、社会主義体制でビジネスを行っていると非難されることもあったという。
囚人の釈放は記念日を祝う慣習のひとつである。ミャンマー問題に詳しい専門家は、「ミン・アウン・フライン司令官は市民にアメを提供して抗議活動を沈静化させたいと考えている」と述べた。
軍事政権は2月12日の連邦記念日にも囚人23,000人以上を釈放している。この時は一部の囚人が住宅街で暴力を扇動しているという情報がソーシャルメディアなどで共有され、一部の地域は自警団を配置するなどして対応した。
3月には抗議活動で投獄された600人以上の市民が突然釈放された。伝えられるところによると、3月に釈放された市民の多くは主要な抗議エリアから離れた場所で拘束された若者だったという。
軍事政権と抗議者たちは、どちらも後退する兆候を見せていない。西側諸国はほとんど効果のない非難声明や経済制裁で軍事政権に圧力をかけているが、治安部隊はそれをあざ笑うかのように取り締まりを強化している。
タイの外務省は17日の声明で、4月24日に開催される予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会談にミン・アウン・フライン司令官が出席することが決まったと発表した。「今回の議長国のブルネイは、インドネシアの首都ジャカルタで開催される10カ国首脳会談にミン・アウン・フライン司令官が出席すると報告しました」
インドネシアは、ミャンマーの危機について話し合うASENA特別首脳会談の開催を率先して呼びかけていた。