◎2月23日、タイガー・ウッズ氏の運転するSUVは制限速度72km/hの道路を135~140km/hで走行し、クラッシュした。
2021年2月21日/カリフォルニア州、ロサンゼルス郊外のリビエラ・カントリークラブ、タイガー・ウッズ氏(AP通信/Ryan Kang)

ロサンゼルスの警察によると、2月23日に単独事故を起こしたタイガー・ウッズ氏は、事故当時、制限速度を大きく上回る速度でSUVを運転していたという。

捜査を指揮した保安官事務所のアレックス・ビジャヌエバ氏は記者団に対し、「ウッズ氏のSUVは制限速度を大きく上回る速度でカーブに進入し、曲がり切れずクラッシュしました」と述べた。「ウッズ氏は制限速度72km/hの道路を135~140km/hで走行していました。この速度はデータレコーダーを解析した結果、明らかになりました」

ビジャヌエバ氏によると、現場にブレーキ痕は残っていなかったという。「捜査の結果、ウッズ氏はカーブに進入する際、ブレーキペダルではなく誤ってアクセルペダルを踏んだという結論に至りました」

事故当時、ウッズ氏はシートベルトを装着し、SUVのエアバッグは作動していた。

ビジャヌエバ氏は記者団に対し、「ウッズ氏は運転前に薬やアルコールは接種していなかった、と代理人に説明しています」と述べた。「当局は薬物もしくはアルコール摂取の可能性はないと判断し、血液検査を行う捜査令状も求めていませんでした」

ビジャヌエバ氏は、「ウッズ氏の代理人は事故の詳細を明らかにすることに同意した」と述べた。違反切符は発行されていない。

当時、ウッズ氏はカリフォルニア州ロサンゼルス郡のリビエラ・カントリークラブで開催されたPGAツアーの試合(ジェネシス・インビテーショナル)に出場し、帰宅する途中だった。

報道によると、ウッズ氏は現在フロリダ州でリハビリに励んでいるという。骨折箇所は右下肢の脛骨と腓骨。腓骨はロッドを挿入して固定した。

フロリダ州在住でメジャー選手権を4度制したロリー・マキロイ氏は4月6日のインタビューの中で、「3月21日にタイガーと話した」と述べた。「タイガーと数時間話をしました。会えた良かったです。彼はとても落ち着いていました」

ウッズ氏は過去に少なくとも2度、大きな交通事故を起こしている。

2009年、ウッズ氏の運転するSUVは消火栓と木に衝突した。事故後、女性関連のトラブルが公になり、ウッズ氏はミシシッピ州のリハビリ施設に入院し、5カ月間ゴルフから離れることになった。

2017年、フロリダ州警察は、道路脇にぎこちなく停車した車両を発見し、車内にいたウッズ氏を飲酒運転の疑いで逮捕した。その後、ウッズ氏は腰痛を抑える薬を飲み、朦朧とした状態で車を運転したと認め、リハビリ施設に再入院した。

2021年2月23日/カリフォルニア州、ロサンゼルス郊外のランチョパロスベルデス(AP通信/Ringo HW Chiu)
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