野党党首スヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏の要求
・抗議者に対する重火器の使用許可を取り消し、暴力と残虐行為を今すぐ禁止する。
・不当に投獄された野党関係者を含む政治家の釈放。
・25日までに辞任に応じること。拒否すれば、26日から全国規模の抗議とゼネストを決行する。
ゼネストへ
ベラルーシの野党党首スヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏は、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が辞任要求に応じなかったため、26日から全国規模のストライキを開始するよう国民に求めた。
・25日までにルカシェンコ大統領が辞任しなければ、全国規模の抗議とゼネストを決行
ヨーロッパ最後の独裁者に対する抗議活動は8月9日の不正選挙で爆発し、2カ月半以上に渡ってベラルーシを席巻している。
ソーシャルメディアなどへの投稿によると、ストライキは既に始まっているという。
メディアサイトTut.byに投稿されたビデオには、空の工場と大学が映し出されていた。
ベラルーシの人権団体、ビアスナ人権センターによると、25日の抗議活動で200人以上が逮捕されたという。
この日の抗議活動にも数万人が参加、首都ミンスクを行進し、ルカシェンコ大統領の辞任と再選挙を求めた。
ツィハノウスカヤ氏は亡命先のリトアニアから動画を投稿、次のように述べた。
スヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏:
「今日、政権はベラルーシ人を叩き伏せ、暴力が唯一の解決策であると主張した」
「明日からゼネストが始まるだろう」
ルカシェンコKGBは暗くなると行動を開始。地元メディアのビデオでは、部隊がスタングレネードで群衆を攻撃し、非致死性と思われる銃器を発砲しているように見える。
襲撃後に爆発と白い煙が上がり、抗議者たちはパニックに陥った。
Stun grenades were used to disperse the protesters. Lukashenka knows only the language of power and fear. This leads him nowhere - he is in a battle he doesn't understand. pic.twitter.com/QJt1IZD7Mb
— Franak Viačorka (@franakviacorka) October 25, 2020
Lukashenka’s soldiers attacked people with grenades and rubber bullets. People are running away. Many injured. pic.twitter.com/3otjZyT65C
— Franak Viačorka (@franakviacorka) October 25, 2020
地元メディアによると、ショットガンの発砲音のような音は、ゴム弾の可能性が高いという。
ベラルーシの内務省はロシアのタス通信社に対し、「群衆は日が暮れても通りを去らなかったため、暴動鎮圧用兵器を配備した」と述べた。
またタス通信社の特派員によると、少なくとも10発のスタングレネードが発射されたとのこと。
治安維持部隊は日暮れ前に首都ミンスクの大通りを封鎖、放水砲を設置した。
大規模な抗議活動が続いているにもかかわらず、治安維持部隊と政府はルカシェンコ大統領に忠誠を誓っているものと思われる。
野党は抗議を新たな段階に移行させるべく、国民に対しゼネストを呼びかけた。ただし、ストライキを実行するかどうかは各所の判断に委ねられる。
抗議活動初期に実行されたストライキは当局の暴力と拷問に屈し、人々は仕事に戻らざるを得なかった。
EU、イギリス、カナダ、そしてアメリカは8月9日の不正選挙とルカシェンコ大統領の6期目就任を認めておらず、EUはベラルーシ高官に制裁を科している。
ベラルーシ警察が平和的な抗議者にスタングレネードを発射