▽この事故は赤道州のコンゴ川で15日遅くに発生。約100人が岸に泳ぎつき、その多くが火傷を負っていたと伝えられている。
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コンゴ民主共和国・北西部の赤道州でフェリーが炎上・転覆した事故について、地元当局は18日、これまでに148人の死亡を確認したと明らかにした。
この事故は赤道州のコンゴ川で15日遅くに発生。約100人が岸に泳ぎつき、その多くが火傷を負っていたと伝えられている。
地元当局は16日の声明で、「少なくとも50人が死亡、数百人が行方不明になっている」と明らかにしていた。
この木造フェリーには約400人が乗っていたとみられ、地元の漁師などが遺体を収容し、行方不明者を捜索しているものとみられる。
SNSで共有された動画には事故現場近くで執り行われた合同葬の様子が映っていた。それによると、身元が分からない遺体は集団墓地に埋葬されたという。
行方不明者の捜索が続いているかは不明である。
コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
赤道州の河川で24年12月に発生したフェリー転覆事故では少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明のままである。
24年10月には南キブ州のキブ湖でフェリーが沈没、少なくとも78人が死亡、100人以上が行方不明になった。このフェリーには278人が乗っていたとされるが、正確な数は分からずじまいである。
ボートはコンゴに欠かせない交通手段のひとつであり、特に道路インフラが脆弱、あるいは存在しない遠隔地で重宝されている。