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▽プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送配電や発電設備の改修を急いできた。
2025年4月18日/中米プエルトリコ、首都サンフアン、発電機を運ぶ女性(AP通信)

米領プエルトリコで発生した大規模停電の復旧作業が進み、18日午前の時点で98%が回復した。電力会社が明らかにした。

この停電は16日の正午過ぎには発生。島全体が停電し、140万人以上が影響を受けた。

送配電を管理する民間企業ルマ・エナジーによると、停電発生から48時間以内に全体の98%が電気を使えるようになったという。

ルマ・エナジーは18日の声明で、「発電量が限られているため、一部の顧客は引き続き一時的な停電に見舞われる可能性がある」と警告した。

ゴンザレス(Jenniffer González)知事は声明で、「停電はほぼ解消したと報告を受けている」と述べ、約2万1400人が「未確認の問題」で復旧を待っているとした。

ゴンザレス氏は記者団に対し、「ルマ・エナジーはもっとうまくやれるはず」と語った。

プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送配電や発電設備の改修を急いできた。地元メディアによると、建て替えが必要な鉄塔は全体の40%にのぼる。

送電網の再建は道半ばだ。なお、2017年のハリケーンが襲来する前から、投資とメンテナンス不足により、送電網はすでに脆弱な状態であった。

24年12月31日の停電では147万人が影響を受け、完全復旧に3日を要した。原因は地中送電線の不具合と報告されている。

その後も小規模な停電が何度も発生している。

発電所を管理するジェネラPRはルマ・エナジーを批判し、送電網の改修を急ぐよう促している。

今回の停電の結果、数十万世帯が断水した。

停電の原因は明らかになっていないが、一部の地元メディアは関係者の話しとして、「山間部の送電線で不具合が発生し、基幹変電所が停止。島全体の送電システムに波及した」と報じている。

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