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▽選挙管理委員会によると、開票率99.82%時点でノボア氏の得票率は55.6%、ゴンザレス氏は44.3%、100万票以上の差がついている。
エクアドル、大統領選挙に立候補した左派のゴンザレス氏(ロイター通信)

南米エクアドルの大統領選に立候補し、13日の決選投票で現職に敗れた左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez、47歳)氏が17日、改めて結果を拒絶し、異議を申し立てると表明した。

ゴンザレス氏を支援していた野党はノボア(Daniel Noboa、37歳)大統領に祝意を表し、ゴンザレス氏に敗北を認めるよう求めている。

選挙管理委員会によると、開票率99.82%時点でノボア氏の得票率は55.6%、ゴンザレス氏は44.3%、100万票以上の差がついている。

選管は13日午後にノボア氏の勝利を宣言。ノボア氏はこれを受け、勝利演説を行った。

しかし、ゴンザレス氏は選管の発表を拒絶し、再集計を要求すると表明。「エクアドル史上最悪、最もグロテスクな不正選挙である」と主張した。

米国、米州機構、EU、その他中南米諸国、そしてゴンザレス陣営の野党がノボア氏に祝意を表している。

EUの選挙監視団は15日、決選投票で不正があったという異議申し立てを拒否し、「選挙は自由・公平・公正であった」と評価した。

ゴンザレス氏は17日未明の声明で、当局に異議を申し立てると述べた。候補者は開票作業終了後、いくつかの条件のもとで結果を争うことができる。地元メディアによると、投票および開票作業で大きなトラブルは報告されていない。

ゴンザレス氏は開票終了後、2日以内に異議を申し立てる必要がある。

ゴンザレス氏はX(旧ツイッター)に投稿した動画で、「何千もの不正投票が確認されている」と主張した。

またゴンザレス氏は「我々の陣営が調査した結果はすべて選挙当局に提出される」と述べたうえで、「当局は残念ながら、権力者の支配下にある」と付け加えた。

両候補はそれぞれ4万5000人以上の監視員を全国の投票所に配置していた。

選管の委員長は16日に放送された地元テレビ局のインタビューで、「今のところ、不正は確認されておらず、再集計が必要という要請も受けていない」と語った。

また委員長は「ゴンザレス氏には異議を申し立てる権利がある」と強調。「政治家が不正行為にかかわったという証拠があるのであれば、ゴンザレス氏の陣営は刑事告発できる」とした。

ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。

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