▽ミャンマーは13日から正月を祝う水かけ祭り「ティンジャン」の祝祭期間に入っている。
.jpg)
ミャンマーの軍事政権が旧正月を記念して約4900人の受刑者に恩赦を与えた。ミャンマー国営放送(MRTV)が17日に報じた。
ミャンマーは13日から正月を祝う水かけ祭り「ティンジャン」の祝祭期間に入っている。
MRTVによると、軍政を率いるフライン(Min Aung Hlaing)総司令官はこれに合わせて4893人の受刑者を赦免。また、13人の外国人が釈放され、国外追放されるという。
殺人やレイプなどの重罪で実刑判決を受けた者や、治安維持法に基づく罪で収監された者を除き、多くの受寄者が減刑となった。
この中に21年2月の軍事クーデター以来拘束されているアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏やウィン・ミン(Win Myint)大統領を含む国民民主連盟(NLD)の高官は含まれていない。
MRTVによると、今回恩赦を受けた者が再び法律に違反した場合、新たな刑期に元の刑期が加算されるという。
ミャンマーで祝日の集団恩赦は珍しくない。
最大都市ヤンゴンのインセイン刑務所では17日朝、受刑者の親族や友人ら数十人が集まり、正門が開くのを待っていた。インセイン刑務所から釈放された受刑者の数は不明である。
ミャンマーは3月28日の大地震で壊滅的な被害を受け、これまでに第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで5300人以上が死亡、7000人以上が負傷し、地元当局と国際緊急援助隊が行方不明者の捜索を続けている。
被害の全容は明らかになっておらず、軍政の統治下にない地域でも被害が多数報告されている。ミャンマーの国土の半分以上が反体制派の支配下にある。