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▽アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(Mohamed Sheikh Nor/AP通信)

アフリカ東部・ソマリア政府は17日、自国軍と米軍の合同部隊による空爆を実施し、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員12人を殺害、その武器を運搬していた貨物船を破壊したと明らかにした。

アルシャバーブは前日、国軍の主要拠点となっている戦略的な町を攻撃したと発表。この町は首都モガディシオの北方約240キロに位置し、2016年にアルシャバーブの支配下に入り、22年12月に政府が奪還していた。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。

政府とアルシャバーブは戦争状態にある。

ソマリア軍は米国を含む国際社会の支援を受け、22年に対テロ作戦を本格化。それ以来、数十の町や集落を奪還したと報告している。

ソマリア大統領府は声明で、「ソマリア軍と米アフリカ軍(USAFRICOM)の合同部隊が16日深夜に中央部で空爆を2度実施し、アルシャバーブの幹部を含む12人が死亡、その武器を運搬していた貨物船を撃沈した」と述べた。

また大統領府は「アルシャバーブが隠れ家として使用している場所を特定し、狙い撃ちした」と述べた。民間の犠牲は確認されていないという。

さらに、ソマリア沖でアルシャバーブの武器を輸送していた正体不明の貨物船と小型のサポート船も標的になった。乗員は死亡したとみられる。

国軍は別の声明で、「軍事基地を攻撃しようとしたアルシャバーブ戦闘員を迎えうち、少なくとも35人を殺害した」と述べた。軍側で死傷者が出たかは分かっていない。

USAFRICOMはコメントを出していない。

米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系列の最凶組織」と評している。

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