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▽今年の「戦勝記念日(5月9日)」は1945年から数えて80回目となる。
ロシアのプーチン大統領(右)とセルビアのブチッチ大統領(Getty Images/AFP通信)

セルビアブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は16日、第2次世界大戦で旧ソ連がナチスに勝利したのを祝うロシアの戦勝パレードに出席すると発表した。

今年の「戦勝記念日(5月9日)」は1945年から数えて80回目となる。

ブチッチ氏は記者会見で、「ロシア・モスクワの赤の広場で5月9日に開催される戦勝パレードにセルビア軍の部隊のひとつが参加する」と語った。

またブチッチ氏はEUから参加を思いとどまるよう求められていることについて、「圧力がかかっていることを理解しているが、考えを変えるつもりはない」と強調した。

ロシアは毎年恒例のパレードと祝賀行事を使って、自国の戦場での強さを誇示してきた。プーチン(Vladimir Putin)大統領は昨年の演説で、ウクライナのネオナチと戦うロシア兵を「英雄」と称えた。

今年のパレードには中国習近平(Xi Jinping)国家主席も出席する予定だ。

パレードへの参加はロシアによるウクライナ侵攻への支持を示すことになる。

親ロシア的な見解をしばしば表明しているブチッチ氏は「セルビア軍がこのパレードに参加するのは初めてであり、大変誇らしく思っている」と述べた。

EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は今週初め、ルクセンブルクで開かれたEU外相会議の後、記者団に対し、「ロシアの戦勝記念日に参加してほしくないことを、会議の中で明確にした」と述べていた。

セルビアはEU加盟を申請しているものの、3年前にウクライナ侵攻が始まった後もロシアとの緊密な関係を維持し、対ロシア制裁にも参加していない。

EU加盟国であるスロバキアのフィツォ(Robert Fico)首相は15日、戦勝パレードに出席すると発表し、カラス氏を「無礼者」と非難した。

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