▽16日の終値は1ドル=1125ペソ。前週の終値より4.4%低いものの、14日の暴落分をある程度取り戻した。
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アルゼンチンの通貨ペソが16日、米ドルに対し、前日から6.6%%値上がりした。
16日の終値は1ドル=1125ペソ。前週の終値より4.4%低いものの、14日の暴落分をある程度取り戻した。
アルゼンチン中銀は先週末、外国為替市場の規制を緩和し、ペソが1ドルあたり1000~1400ペソの間で自由に変動できるようにすると発表。14日になると売りが相次ぎ、1ドル=1196ペソまで急落した。
それ以来、ペソは正常化の兆しを見せ、アナリストたちを驚かせている。
安定化を裏付けるように、定期預金金利も11日の28%から30%へ、16日には35%から37%へと上昇した。
エコノミストたちは「ペソの金利はドル先物のインプライド・レートを上回っており、為替市場はドルの過剰流入に直面し、ペソ高につながる可能性がある」と指摘している。
通貨統制の廃止を主張するミレイ(Javier Milei)大統領は16日、ペソが1ドル=1000ペソの下限を割り込まない限り、中銀が介入することはないという考えを示した。
国際通貨基金(IMF)は先週末、アルゼンチンに対する200億ドルの新規融資を承認し、120億ドルの即時支払いを発表した。融資期間は48カ月である。
120億ドルは15日に支払われ、アルゼンチンの外貨準備は一気に改善。世界銀行も120億ドルの新規融資を承認し、15億ドルを振り込んだ。
この結果、外貨準備高は16日時点で386億1000万ドルとなった。