▽コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。
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コンゴ民主共和国・北西部の赤道州でフェリーが炎上・転覆し、少なくとも50人が死亡、数百人が行方不明になっている。地元当局が16日、明らかにした。
それによると、事故は赤道州のコンゴ川で15日遅くに発生。約100人が岸に泳ぎつき、その多くが火傷を負っていたという。
AP通信は当局者の話しとして、「この木造フェリーには約400人が乗っていたとみられ、地元の漁師などが50人の遺体を収容し、行方不明者を捜索している」と伝えている。
火事の原因は明らかになっていない。
生存者は地元当局が準備したシェルターに収容された。火傷を負った者は病院で手当てを受けているという。
地元当局によると、女性とみられる乗客が船内で料理をしていた際、置物に燃え移ったとみられる。
コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
赤道州の河川で24年12月に発生したフェリー転覆事故では少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明のままである。
24年10月には南キブ州のキブ湖でフェリーが沈没、少なくとも78人が死亡、100人以上が行方不明になった。このフェリーには278人が乗っていたとされるが、正確な数は分からずじまいである。
ボートはコンゴに欠かせない交通手段のひとつであり、特に道路インフラが脆弱、あるいは存在しない遠隔地で重宝されている。