▽選挙管理委員会によると、現職のノボア大統領の得票率は55.6%、ゴンザレス氏は44.3%、100万票以上の差がついた。
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EUの選挙監視団は15日、南米エクアドルで13日に行われた大統領選決選投票で不正があったという異議申し立てを拒否し、「選挙は自由・公平・公正であった」と強調した。
選挙管理委員会によると、現職のノボア(Daniel Noboa、37歳)大統領の得票率は55.6%、ゴンザレス(Luisa Gonzalez、47歳)氏は44.3%、100万票以上の差がついた。
選管は13日午後にノボア氏の勝利を宣言。ノボア氏はこれを受け、勝利演説を行った。
しかし、ゴンザレス氏は選管の発表を拒絶し、再集計を要求すると表明。「エクアドル史上最悪、最もグロテスクな不正選挙である」と主張した。
米国、米州機構、EU、そしてゴンザレス陣営の野党がノボア氏に祝意を表している。
候補者は公式集計終了後、いくつかの条件のもとで結果を争うことができる。地元メディアによると、投票および開票作業で大きなトラブルは報告されていない。
最新の世論調査によると、ノボア氏とゴンザレス氏の支持率は拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない状況であった。
2月の大統領選におけるノボア氏の得票率は44.17%、ゴンザレス氏は44.00%、票差はわずか1万7000票であったため、今回の結果は驚きをもって受け止められた。
EUの選挙監視団は記者会見で、「我々は野党候補が結果を認めない理由となっている、不正行為に関する告発を拒否する」と述べた。
また監視団は「不正操作の証拠も不正に関する信頼できる証拠も見ていない」とし、「有権者は自由・公平・公正な選挙に投票した」と付け加えた。
ゴンザレス氏を支持していた野党は15日未明の声明で、ノボア氏の勝利を認め、国のために選挙公約が実行されることを望むと表明した。
ゴンザレス氏は13日の夜以来、公の場に姿を見せていない。
両候補とゴンザレス氏の恩師であるコレア(Rafael Correa)元大統領はオブザーバーに不正がないかしっかりチェックするよう促していた。
両候補はそれぞれ4万5000人以上の監視員を全国の投票所に配置した。
ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。