▽アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
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アフリカ東部・ソマリアを拠点とするイスラム過激派組織アルシャバーブは16日、政府軍の主要拠点となっている戦略的な町を攻撃したと発表した。
この町は首都モガディシオの北方約240キロに位置し、2016年にアルシャバーブの支配下に入り、22年12月に政府が奪還していた。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
政府とアルシャバーブは戦争状態にある。
AP通信は情報筋の話しとして、「アルシャバーブは国軍の拠点にロケット弾を撃ち込み、徒歩で町に入った」と伝えている。
アルシャバーブは声明で、この町を占領したと主張した。
軍当局によると、国軍は町の一部を取り戻し、戦闘を続けているという。
モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領は先月この町を訪問し、アルシャバーブ掃討作戦が順調に進んでいると強調していた。「過去2年間、我々は国際社会の支援を受け、連勝を続けてきた,,,」
報道によると、16日の戦闘では双方でかなりの死傷者が出たとみられるが、この地域の通信は寸断されているため、正確な数は不明。政府はコメントを出していない。
ソマリア軍は米国を含む国際社会の支援を受け、22年に対テロ作戦を本格化。それ以来、数十の町や集落を奪還したと報告している。
米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系列の最凶組織」と評している。