▽ミレイ氏は2月、地方裁判所の保守派とされる現職判事と著名な経済学者を候補に選出。法学者、政敵、人権団体、その他多くの政界関係者が2人の資質に懸念を表明していた。
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アルゼンチンの議会上院(定数72)は3日、ミレイ(Javier Milei)大統領が提案した2人の最高裁判所判事候補を「不適格」として、否決した。
ミレイ氏は2月、地方裁判所の保守派とされる現職判事と著名な経済学者を候補に選出。法学者、政敵、人権団体、その他多くの政界関係者が2人の資質に懸念を表明していた。
反対票を投じたという野党議員のひとりは記者団に対し、「ミレイは個人的な理由で保守的な人物を最高裁判事にしたいと考えているようだ」と語った。
大統領令による最高裁判事の任命に反対する権限を持つ上院は現職判事を反対43ー賛成27、経済学者を反対51ー賛成20で否決した。
大統領府は採決後の声明で、「上院はアルゼンチンの未来を妨害するために活動している」と主張した。「上院は政治的な理由で有能な最高裁判事候補を否決したのです...」
アルゼンチンの経済は消費者物価指数(CPI)の低下と財政安定化を目的としたミレイ氏の厳しい緊縮政策によって大きな打撃を受けている。
ミレイ氏は過去の左派政権が残した負債を一掃すると誓い、緊縮財政を推進。手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む経済改革に着手した。
その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。
しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は50%を超えた。