▽ブラジルの失業率はここ数四半期で歴史的な低水準まで低下。政府はこれを歓迎しているが、中央銀行も消費者物価指数(CPI)が上昇する中、利上げの要因として挙げている。
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ブラジルの失業率が2月までの四半期で上昇したことが明らかになった。
統計機関IBGEが28日に公表したデータによると、25年2月までの3ヶ月間の失業室は6.8%となり、前四半期の6.1%から0.7ポイント上昇した。
これは2024年7月までの3ヶ月間と同じ高水準である。
米金融大手JPモルガン・チェースのアナリストは、労働市場に影響を与えるリオのカーニバル休暇が今年は2月中旬ではなく3月上旬であったため、注意が必要であるとしている。
アナリストたちは「年明けに雇用創出が鈍化したとはいえ、ブラジルの労働市場は半年前と同様、売り手市場である」と述べている。
ブラジルの失業率はここ数四半期で歴史的な低水準まで低下。政府はこれを歓迎しているが、中央銀行も消費者物価指数(CPI)が上昇する中、利上げの要因として挙げている。
中銀は先週、政策金利を1ポイント引き上げて14.25%とした。これは2016年以来の高水準である。
中銀は積極的な利上げにもかかわらず、インフレ率を目標の3%に戻すのは時間がかかると指摘している。27日には今年の経済活動が弱まると予想する中、インフレ見通しを引き上げた。