▽メキシコのインフレ率は中央銀行の目標範囲である3%プラスマイナス1ポイントの範囲内に収まっている。
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メキシコ中央銀行は27日、全会一致で政策金利を0.5%引き下げ、9.0%に設定した。市場の予想通りであった。
理事会は金融政策決定会合後、声明を出し、「米政府による経済政策の変更は予測に不確実性を加えている」と述べ、「その影響はインフレ率を押し上げる可能性もあれば、押し下げる可能性もある」とした。
米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、金利を据え置き、トランプ政権による関税政策の変更をめぐる不確実性を強調した。
メキシコ中銀の0.5%利下げは2会合連続。消費者物価指数(CPI)が目標値に収まっていることを受け、利下げペースを速めるという見方が強まっている。
中銀は声明の中で、「今後の会合でも同規模の利下げが検討される可能性がある」と述べた。
また中銀は「ディスインフレは順調に進んでいる」と強調した。
メキシコのインフレ率は中央銀行の目標範囲である3%プラスマイナス1ポイントの範囲内に収まっている。
政策決定会合前に公表されたデータによると、3月前半のインフレ率は前年比3.67%増、前月の3.74%から低下した。
多くのアナリストがトランプ関税による不確実性が高まる中、メキシコが景気後退に陥ると予想している。
昨年は干ばつで農業が打撃を受け、ここ数週間はトランプ政権の行ったり来たりする関税政策の影響で市場が打撃を受けている。
トランプ(Donald Trump)大統領は26日、米国に輸入されるすべての自動車に25%の追加関税を課す布告に署名。4月2日に発効し、翌日から関税の徴収を開始するとしている。自動車部品への関税は5月3日までに発効する予定だ。