▽最初の山火事は山清郡で21日の午後3時頃に発生したとみられ、乾燥と強風の影響で延焼。一気に燃え広がった。
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韓国・キョンサン南道山清郡などで発生した山火事について、政府は26日、これまでに消防士を含む18人の死亡を確認し、全体の焼失面積は150平方キロメートルに達したと明らかにした。
最初の山火事は山清郡で21日の午後3時頃に発生したとみられ、乾燥と強風の影響で延焼。一気に燃え広がった。
ハン・ドクス(Han Duck-soo)大統領代行は記者会見で、「2万7000人以上の市民が避難を余儀なくされている」と語った。
政府の災害対策本部は強風と乾燥の影響で炎が飛び火し、延焼速度も早まっていると警告。当局は炎が刑務所に迫っているとして、数百人の受刑者の移送を余儀なくされた。
ハン・ドクス氏は「過去最悪の山火事に対応するため、可能な限りの人員と機材を投入しているが、状況は芳しくない」と述べ、在韓米軍も消火活動を支援していると明らかにした。
警察によると、キョンサン北道義城郡で14人、キョンサン南道山清郡で4人の死亡が確認されたという。死因は明らかにしていない。死者の多くは60~70代と伝えられている。
聯合ニュースは専門家の話しとして、「想像を絶するスピードで燃え広がっており、いつでも避難できるように準備を整えておくことが重要だ」と報じた。
政府は26日午前の時点で数百人の警察官と約5000人の消防士および軍兵士が現場で消火や避難誘導などに当たっていると報告。87機のヘリが散水を行っている。
政府は被害を受けた地域を特別災害地域に指定。自治体は政府の財政支援を受けることができる。
被害の全容は明らかになっていない。韓国KBSは重要文化財を含む数十の建物が全焼したと報じている。